私の経験から思う「対話」(2024年10月ver.)
ワークショップにおいてのコミュニケーションは対話的に行われるのがよいと考えています。
私、ザマが考える「対話」について、要素と結果の2つの観点からお伝えします。
(なぜ「対話」にこだわるかはまた別の機会に。。。!)
対話の要素
- テーマがあること
- じっくりと聴くこと
- じっくりと話すこと
- 即否定しない/決めつけないこと
テーマがあること
これが「おしゃべり」との一番の違いかもしれません。もちろんおしゃべりにも「中心的な話題」はあります。
ですが「その話題を意識してしゃべろう」とはなりにくいのではないかと思います。
「このことについて話してみよう」という共通の目的意識が対話の場にはあります。
じっくりと話すこと
私のつくる対話の場で、特に大事にしたいことは
参加者が「思ってることを、まとまってないけど、発信することができた、伝えることができた」
という感覚を得られることです。
対話の機会・お話を伺う機会をつくる中で気づいたことなのですが
(意外にも?)「自分のことや考えを、じっくりと話せる・聴いてもらえる」ことは日常生活の中であまりないようです。
だからこそ意図的にこのような機会に参加する・参加できる機会をつくることに意義を感じています。
じっくりと聴く・否定しない/決めつけないこと
私が対話の際に絶対にお願いしていることは(対話の基本ですが)
「相手の考えを否定しない」
議論・討論ではない、優れた意見に集約させることを目的としていないので。
また同時に、参加者の皆さんがのびのびと自由に思ったことを話せることで、
ある意味で非日常な体験を楽しんでもらったり、より意味のある時間を届けたいと思っているからです。
聴くことの中には、質問する意味での「きく」も含まれていると考えています。
理解できない価値観や知らないことについては、(否定的な「なんでやねん!」でなく)純粋にわからないこととして質問することは話し手にとっても「理解されていないこと」と気づくきっかけになることもあります。
改めて言い換えてみると対話は
- 何をその場で話すかが決まっている
- しっかりと相手の話を聞く
- 自分の考えをしっかりと話す
- わからないことは質問する
- 考え方の違いがあっても、否定せず・決めつけず「なるほど、そういう考え方もあるんだ」と受け止める
「想い・考えを声に出して交換すること」「交換されたことを自分の中で意味づけしていくこと」が対話の本質だと考えています。
対話の結果
対話の結果として、以下のようなことが起こると考えています。
- 視野が広がる
- 視点が増える
- 新たな行動のきっかけを得る
- 新しい気づきを得る
私の実体験:夢への認識が変わる
「今の自身」について対話する場を企画したのですが、その中で「夢」にが話題に上がる機会がありました。(テーマになったわけではありません)
そこで聞いた「夢には大きいも小さいもあっていい」という考え方は、私にとって衝撃的でした。
- 私の従来の考え:夢は大きく描かなければいけない
- 新しい気づき:小さな夢も価値がある(例:目の前のお菓子を食べること…これは極端だけど笑)
この経験から
- 自分の常識を疑うことの大切さ
- 人の価値観を借りて自分の考えを揺さぶることの重要性
を改めて対話の効果として感じることができました。
そして、私は以下のアクションを起こしました
- この経験(自分にとっての新しい考え方と出会ったこと)を他の人に伝える
- その考えの効果を共有する(大きい夢、小さい夢、中くらいの夢を様々な解像度で考える)
対話の結果として、私の認識が変わり、行動が変わった経験となりました。
対話をする度に同様の経験が積み重なっていっているように感じています。
まとめ
対話は、何気ない会話くらい気楽に為されて、何気ない会話以上の深い意味を持ちます。
互いの考えを理解し、新しい視点を得て、行動につなげる力を持っています。
私たちが日々の生活の中でも、このような対話的なコミュニケーションをとることで、
個人としても社会としても成長できるのではないかと思っています。
(参加者の関係性、心理的安全性、実施される空間などその他にも多くの要素が対話に影響を及ぼします。
また改めて発信したいと思います。)