抽象:具体=1:2を意識したい 伝わりやすい表現を目指して

徒然

現在、対話やワークショップの機会を提供する活動を増やそうとしていますが、いきなり一つの壁にぶつかっています。
それは、自分の提供する価値をうまく伝えられないという課題でした。
ある方に相談した際
「手段としてのワークショップを実施することは理解できるけれど、
参加者が何を得て、どう変化するのかが見えてこないから伝わらない」というフィードバックをいただき、
この課題と正面から向き合っています。

仮説 抽象と具体の比率を1:2で

数日間、どう伝えるのがいいのか、何をするのがいいのか、何をしたいのか、えらい深みにハマっていたのですが、
一つの仮説にたどり着きました。
それは「抽象:具体=1:2」という比率で表現するというアプローチです。
つまり、抽象的な理念や目的を語る際には、必ずその2倍の具体例を添えるという方法です。

ポートレート撮影での発見

私はフォトグラファーとしても活動していますが、ある撮影後に心に残るフィードバックをいただきました。
「写真の中の自分を見て、まるで物語の主人公になったような気持ちになりました。自分の新しい一面を発見できた気がします。」
というものでした。
この感想は、私が提供しようとしている「新たな自己発見の機会」という抽象的な価値を具体的に表現していただけたと思います。

対話の中での気づき

また、ある対話の場で印象的な言葉に出会いました。先日のブログでも触れましたが
「夢には大きさは関係ない。人生を豊かにする夢なら、それが大きくても小さくても、どちらも同じように価値がある。」という言葉です。
この一言が、「大きくなければ夢ではない」という私の固定観念を優しく解きほぐしてくれました。
この具体的なエピソードは、対話がもたらす「固定観念からの解放」という可能性を雄弁に物語っています。

これから心がけること

言葉が伝わるということは、相手の心の中にイメージが生まれること。
そして、そのイメージが行動を生み出すきっかけとなること。

この気づきを活かすため、これからの活動では以下のような実践を心がけていきたいと思います

  1. 説明する際には、必ず具体例を2つ以上用意する
  2. 相手の反応や理解度の変化を細かく観察する
  3. 特に効果的、お互いに納得感があった具体例を記録してパターンを見出す

おわりに

抽象的な理念や目的は、私たちの活動の方向性を示す羅針盤のようなものです。
しかし、その羅針盤が本当に役立つのは、具体的な地図と組み合わさった時なのかもしれません。

これからも抽象と具体のバランスを意識しながら
より多くの人に「気づき」や「きっかけ」を届けられる表現を探っていきたいと思います。
そして、この過程で得られた学びもまた、具体的な形で共有していければと考えています。

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